出島の配石遺構は、夏至と冬至を観測する縄文の人々の天文台だったのではないか、という仮説を立て、2013年から2015年にかけて、夏至と冬至に登山やキャンプをして日の出や日の入りを拝み、人間と自然との関わりを探った、一般社団法人 対話工房様のプロジェクトの映像作品です。
「古代の海の民にとって太陽と遺跡と山の配置に意味があったのではないか」 小さな島の縄文遺跡を訪れた地域研究者が描いた海洋民族の仮説。それは古くから漁師たちが航海で目印としている山に夏至と冬至の太陽の軌跡が重なる、というものだった。仮説に夢を抱いた土地の自然を守り活動する人、島に生きる住民、遠くから女川を思う美術家などが集まり、夏の島や冬の山で日没や日の出の一瞬を共に待った。 地形に残されたはるか太古の記憶や震災で失われた記憶と、それぞれの「その場所」への想いを重ねながら、人間と自然との関わりの先に未来を切り拓く取組み「うみやまさんぽ」の3年間を描く。
Data
出演|藤中 郁生、小山田 徹、山田 創平、岡 裕彦ほか
撮影年月日、撮影地など|2013年3月〜2015年12月(宮城県女川町石投山・女川町出島)
時間|21分37秒
制作年|2016年撮影・録音・編集|海子揮一
音楽|Onagawa Jomon Orchestra協力|女川ネイチャーガイド協会、女川町ふるさと歴史友の会、女川町教育委員会生涯学習課他
協賛|京都市立芸術大学サイレントアクア実行委員会
制作|一般社団法人 対話工房